
今回のテーマは【休養学】。
休養学とは、
身体的および精神的な疲労の回復、ストレスの軽減、
健康増進を目的とした「休養」のあり方を科学的に研究する学問
のことを指します。
私たち現代人は、日々の生活や仕事の中で
「がんばること」につい意識を向けがちではないですか?
しかし、心身を健康に保ち持続可能なパフォーマンスを実現するには、
どうがんばるかだけではなく
「どう休むか」も同じくらい重要なんです。
そこで注目されているのが「休養学」という分野です。
なぜ今、「休養」が注目されているのか?
現代人は、常にスマートフォンやPCに接続され、
情報過多と過労の中で生活しています。
結果として、慢性的な疲労や睡眠障害、
バーンアウト(燃え尽き症候群)に悩む人が増えています。
こうした背景から、
「いかに質の高い休養を取るか」
が重要な課題となっているんです。
休養学(きゅうようがく)は、
身体的・精神的な疲労を回復させ、
健康を維持・増進するための「休養」について
科学的に研究する学問です。
スポーツ科学、心理学、栄養学、睡眠医学、健康科学などと
深く関わっており、特に現代社会においてその重要性が増しています。
疲労を生み出す5つのストレス
①物理的ストレス
例)暑さ、寒さ、騒音、混雑、光など
②化学的ストレス
例)公害、タバコ、アルコールなど
③心理的ストレス
例)緊張、プレッシャー、怒り、不安、悲観など
④生物学的ストレス
例)花粉、細菌、ダニ、カビなど
⑤社会的ストレス
例)人間関係全般、職場関係など
人間が生きている以上、これらからは避けては通れないですよね。
しかも同時多発的に起こるこのストレスたち。
これらのストレスとどう向き合い対処するのか。
疲労が溜まってくると交感神経が高まり、
副交感神経が抑制されてしまいます。
つまり、過緊張になるということです。
自分自身で積極的に余白を作って休養を取らないと、
現代社会に生きる私たちの体はバランスが取れないんです。
自分自身にあった内容やタイミングやバランスで、
自分のご機嫌が取れる内容をできる範囲で選択して実践することが大切です。
頑張り屋さんな人こそ、
何事も無理なく、たまには良い意味でサボって、
自分が好きなことをして
気分転換や休養を取りに行くことがおすすめです。
理想の休養サイクル
活動↔︎休養 「活動」の対義語は「休養」
疲労↔︎活力 「疲労」の対義語は「活力」
つまり、理想の休養サイクルは
①活動→②疲労→③休養→④活力
→①…
となるということです。
休養はしたけど活力が溜まっていないと、
エネルギーが不十分で充電が十分にされていない状態のまま
頑張って活動をすることになるので、
どこかでエネルギーが枯渇してジリ貧になってしまうんです。
なので、休養+活力を得られる行動でエネルギーを回復させて、
次の活動へ繋げる持続可能なサイクルを作ることが大切なんです。
休養学の重要性
- 身体の回復を促す
激しい運動や労働の後には筋肉や神経に疲労が蓄積されます。休養によってこれらを回復させ、けがや病気の予防に繋がります。 - 精神的ストレスの軽減
睡眠や趣味、自然とのふれあいなどは精神的なリフレッシュに有効で、うつ病や不安障害の予防・改善にも役立ちます。 - パフォーマンス向上
十分な休養を取ることで集中力や判断力が高まり、仕事や学業、スポーツなどでのパフォーマンスが向上します。 - 生活習慣病の予防
慢性的な疲労や睡眠不足は高血圧、糖尿病などのリスク要因。休養の質と量を整えることが健康維持に不可欠です。 - 健康寿命の延伸
休養を意識した生活習慣は老化の進行を遅らせ、長く元気に生活する助けになります。
休養学の重要性としては、主に上記5つが挙げられます。
細分化すると、正しく休養を取ることの大切さがよく分かりますよね。
まとめ
今回は”休養学とはそもそもなんぞや?”
ということについてお話しさせていただきました。
次回は具体的な休養の取り方について、
詳しく触れて行きたいと思います。
今回の内容が少しでも皆さまのお役に立てますと幸いです。
今回は休養学の基本編で
次回が実践編となっているので、
ぜひ次回の内容も合わせて読んでいただけると嬉しいです。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!